神の籠る神聖な山

約1000万年前に活動したアルカリ玄武岩の溶岩でできており、標高171mの山体を形成している。同時代に噴出した松江市内の玄武岩類に比べて、かんらん石の斑晶が多いのが特徴である。
この山は,奈良時代の出雲国風土記では、神名樋野(かんなびぬ)と呼ばれた。ふもとには島根県最大の前方後方墳である山代二子塚古墳をはじめ、出雲国府跡、真名井神社などが分布し、この地域は古代出雲の中心地として栄えた。

真名井(まない)神社

『出雲国風土記』に真名井社として記される。神名樋野である茶臼山の中腹にある大社造の社殿である。意宇平野周辺には、真名井神社の他に、神魂、熊野、揖夜、八重垣、六所の大社造りの神社があり「意宇六社」と呼ばれている。真名井神社本殿は、県指定文化財となっている。本殿の東には、真名井の滝がある。

意宇の杜(おうのもり)

茶臼山の麓にある出雲国庁跡から北東へおよそ500mのところに意宇の杜(おうのもり)呼ばれる小さな杜がある。ここは『出雲国風土記』国引きの条で、国引きを終えたヤツカミズオミツヌノミコトが、杖を突き立てて「国引き終え」と、言ったとされる場所。出雲国庁跡の東側の水田中のこんもりとした高みで、二本のタブの木がヤツカミズオミツヌノミコトの杖の依り代となって成長している。

八雲立つ風土記の丘

八雲立つ風土記の丘一帯は、『出雲国風土記』の「国引き神話」を起源とする意宇郡の中心地域。周辺には、弥生時代の遺跡の他に、著名な古墳等が多数あり、また国庁跡や国分寺跡など、奈良時代の政治・経済・文化の中心地であったことを示す遺跡も多い。この地域の遺跡や神社のガイダンス施設として展示学習館がある。ここには、岡田山1号墳から出土した額田部臣の銘文入り大刀や平所埴輪窯跡から出土した見返りの鹿埴輪など、優れた国の重要文化財が多数展示されている。

神魂(かもす)神社

現在の本殿は1583(天正11)年造営とされ、現存する最古の大社造建造物であり、1952(昭和27)に国宝に指定された。本殿の高さ12mは、出雲大社本殿の半分の高さであるが、全体にバランスが取れた神社建築である。出雲国造家の大庭における祖神の斎場である。本殿内部の壁面には、出雲国造神火相続式の図、舞楽図、神在祭にちなむ佐太神社、加賀の潜戸図、相撲節会図などが現存している。

茶臼山は出雲国庁跡からの眺望が良いので、出雲国庁跡の駐車場までの国道432号からのルートを示しています。また、山頂への登山は、ガイダンス山代の郷(Googleマップ)に車を止めてハイキングで約40~50分ほどで登れます。登山口の場所などはガイダンス山代の郷で教えてもらえます。