島根県の石「来待石」

来待石は約1400万年前の浅い海で堆積した安山岩の岩片を多く含む塊状の凝灰質砂岩である。絶滅哺乳類(束柱類)のパレオパラドキシアの下顎化石がみつかっている。平成28年に島根県の石に選定された。
江戸時代には松江藩のお止め石として藩外への流出を禁止し、松江藩の特産品であった。周辺には、特定植物群落である「美龍山岩屋寺の照葉樹林」、「上来待の照葉樹林」、「菅原の照葉樹林」がある。

(上の写真は石切場跡が見学できる来待ストーン

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〇南部丘陵山地エリア(ジオヘリテイジ)

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石宮神社

『出雲国風土記』意宇郡には、宍道社として記される。同郡宍道郷の地名由来として、オオクニヌシノオオカミが猪猟をされていた時に、追いかけた犬とともに猪二頭も石像になったと伝わる。現在の境内には、鳥居背後にある二つの巨石が猪、追いかけた犬は、現在の御神体の岩となっている。なお、当社の南西山中に、二つの巨石からなる県の指定史跡「夫婦岩遺跡」があり、こちらを地名由来の石像とする説もある。

来待石の石切場が間近に見られ、来待石の歴史・文化を展示し、石加工体験もできる来待ストーンへのルートです。国道9号から来待ストーン駐車場(50台程度)を経て、来待石を掘り抜いたトンネルをくぐってミュージアムへ至るルートを示しています。

未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください