A地点 神西層のシルト・砂岩の露頭

海沿いの道路の先に海岸におりられる階段があります。そこから砂浜までおりると、南側に向かって泥岩 からシルトの層の露頭が続いています。地質図からすると、神西層シルト砂岩の地層と思われます。
この層の上には、水を通さない層(粘土層)があるらしく、地下水が表面にしみ出していました。(撮影は夏の暑い日、ずっと晴天続きで雨も降っていないのに!)

一番上の写真の□部分ではカキの化石がたくさん見つかりました。このことから、この地層が浅い海で堆積したことがわかります。 かわいた部分を削ってみると、本来の泥の色が出てきました。

この露頭には、よく見ると炭化して黒くなった植物の破片がたくさん入っています。それから、陸に近い所だったこともうかがい知れます。

サンドパイプがありました。砂の中に、穴をほってすんでいたのは、どんな生き物なのでしょうか? シルト部分をよく見てみると、たくさんのサンドパイプのあとが見られます。その上、生き物に砂がかき混ぜられたみたいになっているのがわかります。

一番上の写真のの部分から、さらに南に向かったところの露頭です。写真を見てわかるように、先ほどのシルトの層の下に白っぽく見える層が出てきました(泥岩の層です)。また、シルトの層の最下部にはが含まれていました。写真部分に穴が掘ってありますが、その天井部分が地層の境目になっていました。

白っぽく見える泥岩部分をほってみました。すると、本来の色がわかりましたが、緑色に近い色でした。 上の写真部分にある穴の天井を写したものです。小さながたくさん入っていることがわかります。

海岸をさらに南に向かったところの写真です。地層の傾きから先ほどの白っぽい泥岩の層が一番古いそうだとわかります。泥の様子からして、布志名層泥岩の可能性も高いと思われます。