島根半島と植物

島根県内は、概ね600~700mより標高の低い地域は、常緑広葉樹を主体とする照葉樹林帯である。さらに対馬海流の影響で比較的温暖な地域となっているため森林伐採などの影響が少ない場所では、スダジイやタブノキなどの常緑広葉樹が、二次林ではコナラなどが森林を形成している。

この他、本州南岸を分布の中心とする暖地性の種群のうち、島根半島にまで分布を延ばしている植物があり、ヤマモモなどの樹木、ハスノハカズラなどのツル植物、ハマナデシコなどの草本類があげられる。

日本海側の冬期の降水量や冬期季節風の強さは、対馬暖流の影響を強く受けている海域と極前線の北の海域の貯熱量の多寡が大きな影響を及ぼしているとされる。

写真はヤマモモ

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