桂島のシロウマアサツキ

シロウマアサツキは、桂島の特徴的な植物といえ、高さ30~50cmの花茎を伸ばし、その先に淡紫色の花を多数つけて初夏の崖地を美しく彩る。

本種は主に山地の砂礫地などに生える多年草で、北海道や本州中部以北に分布するとされる。西日本の日本海側にも点在し、島根県内では隠岐諸島および島根半島の一部に生育する。

氷期・間氷期を通した日本海の海況は島根半島の植生にも大きく影響を及ぼした。対馬暖流の流入が阻害された氷期には日本海表層水が寒冷・低塩分化し、最終氷期最盛期(およそ2.1万年前)5月の日本海南部の気温は現在よりおよそ11℃低い3~6℃、塩分は26~29であったと日本海の海底試料から解析されている。

写真は、岩上に咲くシロウマアサツキ

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