火道内で起こった岩塊の崩落と海岸侵食でできたヒョウタン池とドンド穴

瀬崎集落の北に広がる一帯は、かつて活発な水底火山活動が起こった場所である。火道を通って貫入したマグマが地中で固化した後、火道内部で崩れ落ちた珍しい現象(崩落火道)がみられ、大きな角礫と小さな角礫よりなる岩塊が重なっている。
また、海岸侵食によって形成された波食棚には地元の人が「ヒョウタン池」とよんでいる、島根半島では最大の海食甌穴(ポットホール)が見られる。大きさは、最大長3m、最大水深2.2mであるが、波によって流れ込んだ海水が30cm程度の円礫を回転させており、底面は現在でも掘り下げられている。
瀬崎の集落からの北へ600mほど行った山中には、波が洞窟の壁にぶつかって大きな音を立てる直径25mの縦穴洞窟の「ドンド穴」がある。
 ※現地は落石等で危険なため、近寄らないでください。

【カテゴリー】

〇島根半島エリア(ジオヘリテイジ)

・探検サイト(探訪サイトに準じるが、特別な経験やガイド者の同行、装備が必要な場合など、現状としてある程度の困難が伴う地点)

ドンド穴

周辺の土砂崩れで、ヒョウタン池には行くことができません。危険ですので近寄らないでください。

未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください