神戸川の四手網漁

神戸川の四手網漁は、夏を過ぎたころから、神戸川中流部の川べりで産卵のために川を下ってくるアユを大型の四手網で掬い上げるものだ。
竹を十字型の四手に組んでその先に網を張り水中の魚を掬い上げる漁法は、日本の各地や東南アジア地域など海外でも広く行われている。宍道湖では、以前船に設置した小型の四手網でシラウオを掬い取る漁が名物となっていた。アユを狙った大型の四手網漁は、神戸川でしか確認されていない極めて珍しい漁法である。
神戸川は、女亀山(飯南町)に源を発し中国山地を北流しながら大社湾に注ぐ。比較的大きな支流として頓原川や波多川がある。立久恵峡の見事な断崖絶壁は神戸川の左岸に形成されている。
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