大神の生まれた洞窟

島根町加賀の一帯は、今から千数百万年前の安山岩・玄武岩溶岩とその火砕物や火山砕屑性堆積物で構成されている。旧潜戸付近は安山岩溶岩と火山角礫岩よりなる。新潜戸付近では、級化成層が発達する火山砕屑岩や軽石凝灰岩が主となる。新潜戸と的島(まとしま)は、断層によって洞門が形成され、また旧潜戸にみられる断層は新潜戸へと延長している。「加賀」は、佐太大神(さだのおおがみ)の誕生の地。母神・支佐加比売命(きさかひめのみこと)が金の弓矢で岩を射通されたとき、光が射し込み明るく洞内が光り輝いたことが地名のはじまりとされる。

【カテゴリー】

〇島根半島エリア(ジオヘリテイジ)

・探訪サイト(ジオヘリテイジについて探訪し、学び、教育・研究活動をすることのできる地点)

地名「加賀」は神話の由来から「かか」と読みます。加賀の潜戸には観光遊覧船が出ており、マリンプラザしまね にて乗船できます。

遊覧船の出航

また、マリンプラザしまね2Fには、当ジオパークのビジターセンターがあります。

マリンプラザしまね


ビジターセンター内

加賀神社

『出雲国風土記』では、佐太大神の母神であるキサカイヒメが、暗い岩屋の中で黄金の矢を射た時に光り輝いたから、加賀と名が付いたとする。当社は、この母神を祭神とする。なお、同書加賀神埼の条では、キサカイヒメは加賀潜戸に祀られているとするが、後に主祭神の一柱サルタヒコノミコトとともに当社に祀られることになる。

下の地図は、マリンプラザしまね から潜戸鼻に行くルートを示しています。潜戸鼻へは普通車がかろうじて通れるほど、道が狭いため運転の熟度(対向車が来た場合、バックで退避スペースまで進むことがある。)が必要です。また、道路脇に草木も生い茂っているため車に傷がつくこともありますので注意ください。途中の佐波から細い道を1.5kmほど進むと駐車場(5~6台程度)に着きます。そこからは、500mほど歩いて潜戸鼻の灯台に着きます。潜戸鼻には手すり等はありませんので、安全には十分に注意ください。

未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください

潜戸鼻に向かう細い道

 

潜戸鼻の駐車場


潜戸鼻の灯台