惣津の波食棚
波食棚と貫入岩の織りなす景勝地
惣津海岸には波食棚が広がっており、干潮時には淡水から汽水成、そして深海底で堆積した黒色泥岩の地層が広く観察できる。南側に分布する淡水から汽水成の地層は砂岩泥岩互層からなり、湖の斜面に発生した混濁流により形成されたとみなされている。U字型を示す褶曲構造(背斜構造)も波食棚の中ほどにみられる。北側にある明島は粗粒玄武岩からなる貫入岩でできており、地層に調和的な貫入岩の周縁細粒相や、貫入の熱で白色に変質した泥岩もみられる。
【カテゴリー】
〇島根半島エリア(ジオヘリテイジ)
・探訪サイト(ジオヘリテイジについて探訪し、学び、教育・研究活動をすることのできる地点)
七類(しちるい)港の隠岐汽船のフェリーターミナルから西へ県道37号を約1.5kmで惣津海岸へ下る道の案内があります。その道をおよそ350mほどの道の路側帯に車を止めて見学ください。明島には明島神社があり、遊歩道が整備されています。
地図は県道37号から惣津海岸へ下りるルートを示しています。
未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください。