朝山の六神山
約1500万年前のデイサイト溶岩がつくった伝説的山地地形
上朝山地区には約1500万年前の火山活動で噴出したデイサイトが広く分布している。デイサイトの溶岩は粘性が高いため、釣り鐘状に盛り上がった形状の山がつくられるなど、独自の地形を形成することが多い。
柱状節理が発達する岩根寺の断崖や雲井(うい)の滝はそのような岩石の性質を反映している。古代においてもこの地形は注目され、出雲国風土記には、大国主命とゆかりのある六神山(宇比多伎山、稲積山、影山、稲山、鋒山、冠山)として記載されている。山容から大神の御用の道具に見立てられており、鞍掛岩は六神山の中の鉾山にあたる。
節理があって崩れやすい所には半洞窟状の窪みがつくられ、お堂(岩根寺)が安置されている。
【カテゴリー】
〇南部丘陵山地エリア(ジオヘリテイジ)
・探訪サイト(ジオヘリテイジについて探訪し、学び、教育・研究活動をすることのできる地点)
未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください。