島根半島・宍道湖中海ジオパークの貴重な地質遺産であるジオサイトに指定している松江市鹿島町手結にある「手結(たゆ)のスランプ褶曲(しゅうきょく)」について、7月30日に開催された松江市文化財保護審議会で松江市指定文化財に指定するように上定松江市長に答申されました✨

松江市指定文化財として地質遺産は初めてであり、今後必要な手続きを経て正式に指定されることになります☺市指定文化財に指定されることで、その学術的価値を広く周知できるとともに、将来にわたって適切に保全されていくようになります💪

★指定理由★

「手結のスランプ褶曲」は、約1600万年前の海底で起こった地すべりによって生じた特異な変形を示す地層をいう。その変形はコンパクトに完結しており、海底での地層の変形過程を陸上で観察することができる点で非常に学術的価値が高い。また、このスランプ褶曲は、形成時に地層が折れて壊れたりすることが殆どなく、可塑的に折り畳まれ、独特な褶曲美を作り出している極めてまれな例であることもその特質的価値として挙げられる。