B地点 古浦層の頁岩・泥岩の露頭

B地点から赤石鼻をのぞむ露頭です。黒い泥岩と、白っぽい凝灰性の泥または砂の層が山側に傾斜しているのがわかります。

凝灰性の泥の間に、比較的黒っぽい泥がはさまれています。断層があり、大きなブロックがずれているがわかります。

泥岩部分です。やはり間に白い層が見られ、火山のえいきょうを受けながら堆積したそうだということがわかります。

泥岩の転石には、白い筋が発達していました(左)。 同じく凝灰性の粒(白い角礫)をたくさん含んだ転石もありました(右)。

上にしめした露頭を裏側(北側)からとったものです。岩が大きく3つのブロックになっており、断層があることがよくわかります。

上の写真のあたりには多くの炭質物がはさまれている様子が見られました。 上の写真のあたりに、泥岩の表面できたリップルマークがありました。このことから、この場所はもともと波のえいきょうを受けるような浅い場所で会ったことがわかります。

写真の部分には、下でしめすように荷重痕が発達していました。

B地点をさらに北側へ向かうがけです。
赤石鼻から同じような地層がずっと広がっており、一番下部に泥の層、そして、凝灰質の泥、その上に、泥を多く含んだ層、一番上に凝灰質の泥の層と続いています。
つまり、黒、白(茶)、黒~灰色、白(茶)と続いています。

この辺りは、ほぼ南北に近い走行で山側に向かって10~20°傾斜しています。つまり、海岸沿いに一番古い時代の層が堆積していることになります。

まるで波のように上下した、きれいな荷重痕が形成されています。泥の上にたまった凝灰質の泥の重さで、このような堆積構造ができたと考えられます。

B地点をさらに北に行き、C地点との間くらいまできたところです。
赤石鼻も写っていますが、そのあたりからずっと同じような地層がひろがっていることがわかります。
写真地点には、リップルマークも見られました。波のある浅い堆積環境が考えられます。

上の写真のさらに北側です。
もう少しで筆投げ島まで行くところですが、一番海岸沿いに泥の層が続いているのがわかります。このあたりの層も、わずかながら山側に傾斜しています。