D地点 古浦層の頁岩・泥岩の露頭

港をはさんで筆投げ島の反対に位置する海岸です。
ここの海岸には泥の層が堆積しています。ゆるやかに山側へ傾斜した泥の層が筆投島沖につながっていく様子がわかります。

崖がわには細かいラミナの発達した泥の層と、その上に凝灰質の泥の層が堆積しています。
中には、灰色の凝灰質の泥岩の層もあります。これは、大社(笹小島)あたりから、赤石鼻などでもずっと見られてきたものです。

湾にそった泥岩には、たくさんのノジュールが見られました。だいたいが直径2センチから4㎝ぐらいのもので丸いおもちのような形をしていました。

ノジュールを割ってみたところ泥の固まりのようでしたが、時々、中にわずかに黄鉄鉱が見られるときもありました。 崖がわには、灰色をした凝灰性の泥の層が見られます。

一番海岸べりの崖を写したものです。一番下は泥岩(あまり写っていません)で、その上に凝灰質の泥が堆積しています。

一番海側には、凝灰性の泥の層(白っぽいor茶色)がテーブルのようになって続いています。この層も筆投島や赤石鼻の方へつながっているのが見て取れます。
やはりここの泥岩も炭質物がたくさん含まれているのが特ちょう的です。

D地点の一番北側に泥岩の層がよくわかる場所がありました。この辺りの走行はほぼ北西から南東方向、傾斜は山側へ20°ぐらいです。

海岸に沿ってこれより北に行くと、またドレライトがあらわれはじめます。今のところ、大社湾からこの辺りまでを古浦層が点在する範囲として考えています。