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地質断面図は、わかりやすいように高さを実際よりも拡大しています。また、断層の様子、地層の様子もある程度のイメージとしてみてください。

島根半島はの山々は褶曲によって盛り上がってできたものです。北側の小伊津から十六島までに一つの褶曲があり、背斜の軸が美保付近にあります。その背斜の軸が北側により傾いているため、美保付近では見た目の上下が逆転した地層が見られます。十六島から河下までは、向斜にあたります。せまい十六島湾のなかで傾斜が反対になっているので、きっと湾の底は断層などがたくさんあることと思います。(実際は海底なのでよくわかっていません)河下から大社側は南傾斜が続いています。そのため半島側で一番古く下側にある古浦層(地質断面図では黄色の層)を大社付近で見ることができます。

地層は、地殻変動などがあると傾くことがあります。地層が傾いている場合には、層理面と水平線の交わる方向を走行、層理面と
水平面のなす角を傾斜と呼び、この二つを使って傾いた地層の様子を示します。また、地層に大きな力が加わったりすると、地層に
ずれが生じたり、地層が曲がってしまうことがあります。地層がずれることを断層、地層が曲がることを褶曲と呼びます。

走行や傾斜はクリノメーターを使ってはかります。

クリノメーターを使うことで、地層の水平方向へのひろがりや上下関係などを知ることができます。この他にも、離れた土地の上下関係は、その地域に広く分布し、岩質や色、化石などによって他の地層と区別できる地層(かぎ層)や不整合面などを規準にして調べます。なお、かぎ層には火山灰層や凝灰岩層、示準化石を含んだ層などがもちいられることが多くあります。