C地点 牛切層の砂岩・泥岩の互層(砂岩が中心)の露頭

牛切層の砂岩の層

十六島鼻では、砂岩の厚い層が見られます。この砂岩の層は(十六島湾の方)へ向かってかなりの急角度で傾斜しています。
ところが、十六島湾の反対側(河下の方)では地層は側(十六島湾の方)へ向かって傾斜しています。??
じつはこの辺りは褶曲地形であり、十六島湾が褶曲の向斜部分にあたります。

砂岩の表面に、たくさんの穴(くぼみ)が寄り集まって、まるではちの巣のように見えます。

C地点の砂岩には、はちの巣状風化構造ハニカム・ストラクチャーがたくさん見られました。

 はちの巣状風化構造は、砂岩に見られることが多いです。
これは、岩石表面の堅さのびみょうな違いによって、風化・浸食の速度が違ったためにおこります。十六島だけでなく、海岸沿い(波風のかかるような場所)によく見られます。
砂岩(砂礫)中にある粒の大きな礫等が波や風などで風化・浸食を受けとれてしまうと、そのぬけ跡はもろくなり、風化・浸食をより受けやすくなります。そのために、そこを中心として穴が広がりできあがります。(砂岩層でも特に下部(礫の多い部分)にはちの巣状風化は多く見られます)