堆積岩について
該当カテゴリ: 堆積岩
水の働きによって、風化や浸食された堆積(たいせき)物が、湖や海などにたまってできた岩。水平にたまり地層を作ることが多くあります。
堆積岩とは
堆積物が積み重なり、続成(ぞくせい)作用を受けることにより固結(こけつ)してできた岩石のことをいいます。続成作用には圧密(あつみつ)作用、膠着(こうちゃく)作用、再結晶(さいけっしょう)などがあります。圧密作用とは重なったものの重さ(圧力)によって押し固める作用、膠着作用とは土砂と土砂との間にある隙間を他の物質が埋めていき固化を進める作用(主に貝殻などをつくる炭酸カルシウムが水にとけ出し、粒どうしをくっつけるのりの働きをします)再結晶とは新しい鉱物ができあがる作用のことです。
堆積岩の分類
砕屑(さいせつ)岩(風化・浸食・運搬による堆積物からできたもの)
岩石名 | 礫岩 | 砂岩 | 泥岩 |
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特徴 | 粒子の大きさが2㎜以上のものを礫といい、それが固化したものを礫岩といいます。丸い礫が集まったものを円礫岩(水の働きを受けています )といい、角張った礫が集合したもの を角礫岩(おもに火山砕屑物などがたまったもの)といいます。 | 粒子の大きさが2㎜~1/16㎜のものを砂といい、それが固化したものを砂岩といいます。 | 粒子の大きさが1/16㎜以下のものを泥といい、それが固化したものを泥岩といいます。泥の中で比較的あらい粒のもの(1/16㎜~1/256㎜)をシルト岩ということもあります。とくに押し固められると頁岩や粘板岩になります。 |
写真 | |||
顕微鏡写真 | |||
偏光顕微鏡 オープンニコル |
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偏光顕微鏡 クロスニコル |
火山砕屑岩(火山性の堆積物からできたもの)
おもに火山灰が集まってできた岩石を凝灰岩といい、火山礫などが多く混じっていれば火山角礫岩といいます。
凝灰岩:牛切層(相代層)小津(白っぽく見えることが多いです) | 火山角礫岩の層:牛切層猪目(火山岩塊や火山礫が固まったものです) |
化学岩(化学的に沈殿したものからできたもの)
岩石名 | チャート | 石灰岩 | 石こう | 岩塩 |
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もとの堆積物 | 珪酸塩沈殿物 | 炭酸塩沈殿物 | 蒸発残留物 | 蒸発残留物 |
化学組成 | SiO2(二酸化珪素) | CaCO3(炭酸カルシウム) | CaSO4・2H2O | NaCl(塩化ナトリウム) |
写 真 |
生物岩(生物の遺骸が堆積してできたもの)
岩石名 | チャート | 石灰岩 | 石炭 |
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もとの堆積物 | ケイ質の生物の遺がい | 石灰質の生物の遺がい | |
生き物 | 放散虫・ケイ藻 | サンゴ・紡錘虫(フズリナ) | 植物 |
写真 | |||
拡大写真 |