A地点 成相寺層の流紋岩の島(辨天島)

(*古浦層の可能性もあります)

日本の渚100選に選ばれている稲佐の浜。きれいな砂浜に、辨天島だけぽつんと残されているように見えます。どうして一つだけ島があるのでしょうか?・・・・・・

でも、海岸線沿いに北の方を見ると・・同じような形の島が何個か見えるではないですか!
どうやら、弁天島だけが特別ではないようです。
拡大した写真:白い色が特徴の流紋岩からできています。(日御碕と同じです)

弁天島は流紋岩からできています。地質図からわかるように、海岸沿いには同じような流紋岩質の島が見られます。
また、流紋岩のまわりには、泥岩頁岩)がありますが、これはやわらかく、波などの浸食を受けやすいものです。長い間の浸食の末、頁岩の部分はなくなり、流紋岩の特にかたい部分が島として残ったものだと考えられます。(弁天島はかたいのです!)

 左の写真の左上に見える島が弁天島です。
同じように取り残されている岩ですが、別の種類の岩のようです。
 この辺りは、人が訪れることも少ないようで、海辺には、波の跡(漣痕)がくっきりと残っている所がありました。(左の写真)
別の日に、この場所に来てみると、今度はとてもきれいな風紋が見られました。(右の写真:漣痕と似ていますね)