主に水の働きでできた地層

大社の地形図

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大社の地質図

主な特徴

大社の露頭は,島根半島をつくる最も古い時代の層である古浦層(2250万年前~1660万年前)の頁岩や凝灰性の泥岩、そして成相寺層(1650万年前~1450万年前)の頁岩、流紋岩溶岩、火砕岩からできています。古浦層の堆積時代は、ちょうど日本海の形成時期でした。この頃、大陸のはしの方が陥没し、外側へひろがりながら日本列島が形成されていきました。そこで、古浦層は、淡水から汽水の浅い海の中でたまった地層であり、たくさんの火山活動による凝灰性の地層を含んだものとなっています。その後の成相寺層の堆積当時は日本海の拡大もほぼ終わり、深い海の底で泥が堆積していました。またこのころは海底火山活動も盛んで、とくに大社から日御碕にかけて流紋岩質溶岩を噴出する火山活動がおこっていました。大社の辺りはこの火山活動の端にあたり、日御碕にかけてその活動の中心がみられます。