小田海岸の貝化石
小田海岸には、流紋岩や安山岩などの円礫に混じって、約1300万年前の布志名層からもたらされた泥岩や砂岩の円礫がみられる。なかでも、石灰質成分の多い石灰質ノジュールからは、シオバラザルガイ、ハタイカガミ、フジナウバトリガイ、ヨコヤマビノスガイなどの貝化石が産出する。これらの貝化石はやや冷たい温帯性の浅海域に棲息していたもので、布志名動物群と呼ばれ、古生物学上たいへん貴重である。
【カテゴリー】
〇南部丘陵山地エリア(ジオヘリテイジ)
・探訪サイト(ジオヘリテイジについて探訪し、学び、教育・研究活動をすることのできる地点)
道の駅キララ多伎からシーサイド運動公園までの約1kmのルートを示しています。シーサイド運動公園には駐車場(10台程度)とトイレがあり、芝生広場や日本海の展望を楽しめる東屋も整備されています。波の高い時には危険ですので浜には降りないようにお願いします。そうした波が高いなど荒天の場合は、公園横の小田川の対岸に多伎コミュニティセンターがあり、その建物の中に、採取された貝化石が展示されていますので、そちらをご覧になると良いでしょう。
未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください。