A地点 大森層の礫岩の露頭と布志名層の砂岩(化石を含む)

海岸の崖は大森層の砂岩の露頭ですが、風化が激しく、ぼろぼろとくずれていきます。小田川の河口から、小田漁港まで、ずっと同じような崖が続いています。さて、ここで足もとに目を向けてみると・・・・・・・

波で打ち上げられた石(円礫)や木くず、ごみ?等が集まった、細長い海岸があります。その中の石(砂岩)を見てみると・・! 打ち上げられた砂岩はとてもかたく、海中にある布志名層のものです。大森層の崖の砂岩とはまるで違うように見えます。

二枚貝や巻き貝などいろいろな化石が産出します。

布志名層の化石

布志名層は、日本でも有名な化石の産出する地層です。小田の海岸からは、2枚貝をはじめ、アシカ、鯨の骨なども見つかることがあります。海岸には、化石の詰まった砂岩がたくさん落ちています。一度訪れてみるとよいでしょう。

アオザメの歯とその印象化石

小田の海岸で見つかったものです。
「ムカシアオザメ」の歯に近いもので、体長2メートル前後のものと考えられます。
(藤江 賢一 氏 所蔵)