B地点 神西層の砂岩の露頭

露頭の右側は水平に堆積しています。しかし、左側の層は水流の跡がくっきり残り、傾いたり曲がったりとかなり複雑な跡もあります。同じ神西層と思われますが、静かな安定した環境から急激に水流の激しい堆積環境にかわっていったと思います。(部分的な不整合になっています)

上の写真のさらに左側には、礫岩の層もありました。
この層には、断層(正断層)があり礫の層がずれているのがよくわかります。(カーソルを写真にのせると断層を示します。)
(これは小さい断層ですが、このすぐ右にはもっと大きな断層が2,3カ所見られます)

複雑に曲がった体積の様子から、当時水流がかなり激しい場所だったことがわかります。浅い海(岸に近い場所)などで堆積したのでしょう。
神西層の砂岩です。粒が大きめで礫もまざっているようです。(流れのあとがわかるのが特徴的です) 同じ神西層の砂岩です(露頭の右側)。静かな環境で細かい砂がたまっていったのでしょう。

断層につい

層とは、地層や岩石に割れ目ができて、互いにずれているようなところです。大きな断層ができるときの震動が伝わるのが地震です。
断層は、岩盤のずれ方によって3つのタイプに分けることができます。

縦ずれ断層

正断層:張力(土地を引っぱる力)によってできたもの。断層面に対して、上盤がずり下がります。

逆断層:圧力(土地をおす力)によってできたもの。断層面に対して、上盤がずり上がる。

横ずれ断層:片方の岩盤を基準としたときに、もう一つの岩盤が右に動いているものは右ずれ断層で、左に動いている

ものは左ずれ断層です。

破砕帯:断層ができたときに、断層面で岩石が破壊されて、小さな石や粘土になった部分のこと。