蛇紋岩(じゃもん)岩
該当カテゴリ: 火成岩
蛇紋岩(じゃもん)岩:サーペンティン
SiO2(二酸化ケイ素)の量は45%以下で、緑から暗い緑色に見えます。岩石名は蛇(へび)のひふのような模様があることに由来しています。 カンラン岩が水と反応することによって蛇紋石と磁鉄鉱ができあがる反応で生じます。 蛇紋岩はとてももろく、分布している地域では地滑りなどが起りやすいので注意が必要です。 じゃもん岩はかんらん岩が変質したものであり、超塩基性の火山岩ということではありません。 |
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右の写真は 蛇紋岩(石)が繊維状に風化してできたクリソタイルです。(石綿:アスベストの仲間) 蛇紋岩が風化した石綿は、温石綿、または白石綿と呼ばれることもあります。 石綿には、この他にも角閃石の仲間のクロシドライト(青石綿)・アモサイト(茶石綿)・アンソフィライト(直閃石)・トレモライト(透角閃石)・アクチノラ イト(緑閃石)などの種類がありますが、このクリソタイルの利用が一番多かったようです。 この繊維は人体組織に突き刺さりやすく、また、いったん体内にはいるとなかなかとれないことから、肺ガンなどの原因となってきました。こうした石綿の毒性のため、2004年10月から事実上、クリソタイルの使用は禁止されています。(青石綿や茶石綿は、強い発ガン性を理由に1995年から仕様禁止です) |