木の葉石

栃木県那須塩原市中塩原 「木の葉化石園」 で産出した化石です。

今から数十万年前、塩原町の南にある高原火山が噴火し、その火山噴出物で川がせき止められて湖(塩原化石湖)ができました。その湖に堆積した地層(塩原湖成層)から産出しています。そのため、木の葉だけでなく周辺の陸地や汽水に住んでいた生物(カエル、昆虫、川魚など)も化石として見つかります。

約200種類の植物化石には、絶滅種が見あたらず、現在の関東地方に見られる植物組成とよく似ています。

新生代第四紀更新世(洪積世)に堆積した化石です。

(同じく塩原から産出する「塩原型貝化石群集」は、新第三紀中新世に海で堆積したものです。)