有孔虫は、世界中の海に分布しており、もちろん日本海にも数え切れないほど生息しています。ですから、出雲地域の海岸の砂
を顕微鏡で見れば、たくさんの有孔虫を見つけることができます。

とは言うものの有孔虫を見つけやすい場所や時期はあるようです。有孔虫は、海藻や海藻の表面に付着する藻類などを食べた
り(あるいは共生したり)しているようです。そういうこともあり、海藻が繁殖しやすい岩場に多くいます。岩場の潮だまりにある海藻
などを持ち帰り調べてみると、生きている有孔虫が見つかります。

有孔虫の殻(?)の部分だけならば、海岸の砂を集めてもたくさん見つけることができます。ただし、周りを岩場に囲まれているよ
うな砂浜海岸が条件としては良いです。(以下に紹介する松江市の古浦海岸はそんな条件にあてはまります。大社の稲佐の浜で
は、周りに岩場が少ないためか有孔虫はあまり見つかりませんでした)

また、時期としては春~夏ぐらいの有孔虫が繁殖してだんだん大きくなっていく時期がいいようです。(逆に冬場は条件としては良
くないです)

有孔虫は、海水があれば生きたまま飼育することも可能なようです。(数日に一度海水をかえてやる)
機会があれば挑戦してみると面白いかもしれません。(有孔虫について、わかっていないことがまだたくさんあるのです)

松江市・古浦海岸の砂に見られる有孔虫


アンフィステジナ

エルフィディウム

ポロエポニーデス

パラロタリア(表・裏)

グットゥリナ

シビシーデス

グラブラテラ(表・裏)

ロザリナ
有孔虫の大きさは、だいたいが1ミリ前後です。
大きなものは2㎜を超えるようなものもいます。薬さじの背の方のさじ(小さい方)ですくえる量の砂の中に、数十個ぐらいの有孔虫が見つかることもあります。

ミリオリネーラ

クインキェロキュリナ

スピロロキュリナ

テキスチュラリア

上の写真以外の有孔虫も見つかります。一度探してみると楽しいですよ。(夏休みの自由研究にいいかも)

 

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