黄鉄鉱
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黄 鉄 鉱
黄鉄鉱(パイライト)は鉄と硫黄が結びついた鉱物です。色は薄黄色で金属光沢を持つため、金と間違えられることも多かったようです。そのため「愚者の黄金」とも呼ばれました。
形は立方体、正八面体や五角十二面体などになります。
英語名のパイライト(Pyrite)はギリシア語のpur(火の意味)からきており、黄鉄鉱をハンマーなどでたたくと火花が飛び散ります。
須佐:久利層の泥岩にできた黄鉄鉱です。3㎝ぐらいの大きさに成長していました。 黄鉄鋼は、ふつう火山の熱水などの働きでできるのですが、ここでは、酸素の少ない場所に住む硫酸還元バクテリアの働きで、海水中に含まれる硫酸イオンから、酸素が除かれ代わりに鉄が結びついてできあがったものです。(黄鉄鋼:FeS2) |
須佐:久利層の泥岩にできた黄鉄鉱です。炭質物や有孔虫を核として成長したようです。 |
*左の写真は、円盤状の黄鉄鉱です。(パイライト・サン と言います) 上の写真は、5角12面体の黄鉄鉱です。このように、黄鉄鉱はいろいろな形状で産出します。(産地ごとに代表的な形状があります) |
*左の写真は、アンモナイトが黄鉄鉱化しています。気室の中、一面に黄鉄鉱の結晶が見られます.。これは、海底の泥の中など酸素ない場所で、海水中に含まれる硫酸イオンが硫酸還元バクテリアの働きで硫化水素(H2S)となり、それが鉄イオンと置換され、硫化鉄(FeS2)となったものです。 |