マグマが冷えて固まった岩石。火成岩を大きく分けると、マグマが急激に冷えて固まった火山岩と、ゆっくり時間をかけて冷え固まった深成岩に分けられます。

火成岩の分類

火成岩

超塩基性岩 塩基性岩 中性岩 酸性岩
火山岩
(じゃもん岩(蛇紋岩)) げんぶ岩(玄武岩) あんざん岩(安山岩) りゅうもん岩(流紋岩)
深成岩
かんらん岩(橄欖岩) はんれい岩(斑糲岩) せんりょく岩(閃緑岩) かこう岩(花崗岩)

出雲地域で産出する火山岩

顕微鏡写真 偏光顕微鏡 偏光顕微鏡
玄武岩
出雲市 佐田町
安山岩
出雲市 田儀町
デーサイト
出雲市 朝山町
流紋岩
出雲市 佐田町

出雲地域で産出する深成岩

斑れい岩 せん緑岩 花こう岩
深成岩
出雲地域ではほとんど産出しません。

出雲地域ではほとんど産出しません。

斐川町の南部より 南で多く産出します。

造岩鉱物の種類

造岩鉱物とは、岩石をつくっているすべての鉱物のことです。しかし、一般的には、主な岩石(火成岩・変成岩・堆積岩)をつくる鉱物のことをいいます。主な造岩鉱物としては、石英・長石・黒雲母・角せん石・輝石・かんらん石があります。

石英
無色透明で決まった割れ方はしません。
カリ長石
無色(白色)、桃色などで決まった割れ方はしません。
斜長石
無色(白色)で、1ないし2方向の決まった割れ方(へき開)があります。形は長柱状~短柱状で、光をあてると長柱状に反射します。
黒雲母
黒~黒褐色で、1方向へのへき開を持ちます。6角形の板状をすることが多く、光を当てるとなめらかな反射面がわかります。
角せん石
濃緑色~黒色で2方向へのへき開を持ちます。形は長柱状で光を当てると鉱物の伸びている方向に平行な筋が見えます。反射面は黒雲母よりもガサガサしています。
輝石
褐色~黒褐色で、2方向へのへき開面が目立ちます。形は短柱状で多くは自形結晶になります。
かんらん石
オリーブ色(緑色)で、決まった割れ方はありません。形は、コロコロしたサイコロ状~粒状です。