大森層の砂岩 ~ 布志名層の砂岩、凝灰岩の露頭(化石を含む)

地点の橋の辺りから地点に向かって取ったものです。手前に見える白っぽい岩(カーソルをのせると網がかかります)は、凝灰岩です。

上の写真の一番手前になる土手の部分です。凝灰質部分に、角礫が取り込まれたりしています。 凝灰質の岩、また、その周辺にもきらきら光る粒がたくさん見られました。長石の粒でしょうか?(□部分等

方解石のシート部分を撮ったものです。右側の写真からも分かるように、厚い部分では幅が4㎝近くもありました。

川土手の斜面を地点に向かって歩いていくと、布志名層の砂岩と大森層の砂岩が交替ごうたいに出てきます。上の写真は地点の近くで見られる大森層の砂岩です。ここででは、たくさんの大型貝化石が見られます。(ただし岩が硬く、採集するのはかなり難しいです)

アラカワニシキガイです ナナオニシキガイです
モニワホタテガイの左右のカラと印象です ウチムラサキガイです

地点と地点の間に見られる大森層です。(放水路北側の斜面です)左の写真の白い破片は化石ではなく、薄い方解石のシートがバラバラになっているものです。このように紙のように薄い方解石がたくさん含まれている場所もありました。右の写真は、貝化石です。北側の斜面では、大森層布志名層ともたくさんの化石が見られます。(ただし、きれいな形で取り出すのは難しいようです)

地点、新しくできた橋の少し西側の布志名層です。布志名層の表面は風化すると、柔らかく、茶色っぽいシルト)になっており、大森層とは見た目で区別がつきます。新しくできた道路の上の部分の多くは布志名層が広がっています。写真右では、布志名層の中に大きなノジュールが並んで入っていることが分かります。

地点よりさらに東側の布志名層です。工事のためにけずられて、新鮮(しんせん)な表面の状態が分かります。右側の写真でも分かるように、灰色のシルト)が本来の布志名層の色です。

B地点では、川の斜面に沿って布志名層大森層が交互に出てきます。布志名層は、大森層よりも新しい時代に堆積したものなので、布志名層が上部、大森層が下部になっているはずですが、この地点では、そう見えないところもあります。(布志名層大森層の2つの地層が指を組ませたように入り組んだ指交関係になっているようです) 火山灰に含まれる角礫や陸上に噴出した溶岩などもかなり見られることから、当時は浅い海で複雑な体積環境下にあったと考えられます。