G地点 成相寺層の頁岩の露頭

小伊津トンネルの手前の露頭

成相寺層は、頁岩の厚い層があるのが特徴です。深い海の底で、泥が静かにたまっていったのが想像されます。北側(海側)に地層が傾いているのがわかります。

成相寺層の頁岩からは化石(ワタゾコツキヒガイ)が産出します。 クモヒトデの化石です。成相寺層の頁岩からはクモヒトデが見つかることもあります。とても小さく、注意して探さないと見落としてしまいそうです。
小伊津の地層は、成相寺層も牛切層も海に向かって傾斜しています。上の写真の露頭も、堆積したときには、深い海の底で水平に堆積したはずです。それが、大地に加わった力のために、褶曲などをおこし、隆起することで陸上にあがったと考えられます。

また、斜めに傾斜している地層の先(今はなくなった部分)も本当はあったはずです。きっと、風や水などの働きにより風化浸食されて削られていったのでしょう。


現生のクモヒトデです。(下の黒っぽいのはナマコです)
化石のクモヒトデよりもずっと大きいものです。