・石こうを使っておこなう化石模型の作り方を紹介します。

左上:石こうで作った化石模型に墨で陰影をつけたもの
右上:石こうに墨をまぜたもので型を取ったもの
:本物の化石と2種類の化石模型

準備

  • 石こう(ホームセンターなどで売れています)
  • おゆまる君
  • 石けん水
  • はさみ
  • カッター
  • ペットボトルを切って容器にしたもの(石こうを入れます)
  • 筆(石けん水をぬります)
  • 墨汁(好みによって)
  • お湯(70~80℃ぐらい)
  • 化石表面に石けん水をぬったりするので大切なものはさけた方がよいです
おゆまる君:熱湯でやわらかくなり、冷やすとかたまるポリエチレンの樹脂です。
この性質を利用して、工作や型どりなど様々に利用されているようです。いわゆる「100均」の店では2本100円で売れています。一本の大きさは58㎜×15㎜×8㎜です。色もいろいろありますが、型どりには様子のよくわかる透明なものがおすすめです。10本入りなどいろいろな単位でも販売されています。

作 り 方

:おゆまる君を湯につけてやわらかくなるのを待ちます。(おゆまる君の量は化石の大きさにおうじて変えてください。(ふつう化石と同じくらいの分量(体積)があれば十分でしょう)
:筆を使って化石に石けん水をぬります。(おゆまる君が化石にはり付かないためです。うすくぬれば十分です)
:やわらかくなったおゆまる君を湯から取り出し、化石におしつけます。(空気が入らないように、細かいところまで密着するようにしっかりとおしつけます)うまくできるかどうかはこの作業にかかっています。
:型を取りたい面の反対までしっかりとおゆまる君をおしつけます。そして、よぶんなおゆまる君をはさみで切り取ります。
:おゆまる君と化石を一緒に水で冷やします。(化石の状態におうじて配慮しましょう)
:おゆまる君が十分にかたくなったら、慎重に化石からはがしましょう。
:できた型の内側に筆で石けん水をぬります。(石こうの模型をはがれやすくするためです。うすくぬれば十分です。)
:石こうにぬるま湯をくわえ、生クリームより少しやわらかめぐらいのかたさにまぜあわせます。
:(本物に近づけるため石こうに墨汁を数てき加えてもよいです)
:おゆまる君でとった型に石こうを流し込みます。(空気が入らないように気をつけて、いったん入れたら型を指ではじいて空気をできるだけ追い出します。)
:石こうがかたまったら、ていねいに型から取り外しましょう。(カッター軽く切れ目を入れると楽です)
:完成です。(墨汁などで陰影をつけたり、裏面を整形するとさらによいものができます)

本物の化石と化石模型

三葉虫の化石模型


石こうに数てき墨汁をたらしてつくったものです。

左のものに、墨汁をつけて凸凹がはっきり出るようにしました。

本物により近づけるために墨汁の量を増やしました。上の写真の模型の型を再利用してつくりました。

奥は石こうに陰影をつけた模型、左下は本物、右下は墨汁の量を多めに入れてつくった模型です。

型の押しつけのこつをつかめば、簡単にきれいな化石模型ができあがります。いろいろなもので挑戦してみるとおもしろいでしょう!