小麦粉と水を混ぜ合わせることで粘性の違う3種類のマグマのモデルを作ります。それを使い、火山の形がマグマの粘性とどう関係しているかを調べる実験を行います。

準 備

(今回の実験で使用したもの)

  • スポンジ 黒(30㎝×30㎝、厚さ2センチ)
  • ナイロン袋(15㎝×25㎝)3枚
  • フィルムケース 墨汁 はかり
  • 麦粉(きな粉やココアの粉でも可)
  • 小麦粉(100g×3回分)
  • 水(約60g、80g、140g)

スポンジはホームセンターで1枚180円ぐらいで買ったものです。上に物をのせても変形しにくいかためのものを使っています。(加工がしやすく、水に濡れても何度でも使えるからです)

小麦粉の量と水の量の割合は室温などによって少しずつ異なってくるようです。予備実験をおすすめします。

実 験 方 法

①:フィルムケースの底から1㎝ぐらいのところを切り取ります。
②:スポンジの中央に、フィルムケースの大きさに合わせて穴を開けます。(ほんの少し小さめに。カッターとはさみで空けられます)
③:はかりの上に袋をのせ、中に小麦粉を100g量りとります。(3袋分用意します)
④:水を準備します。(60g、80g、140g…ぬるめのお湯でも良いです)
⑤:水に墨汁で色をつけます。(墨汁の量を変え、粘性の低い玄武岩質マグマは黒く、粘性の高い流紋岩質マグマは白っぽくしました⇒140グラムの水を一番黒くしました)
⑥:小麦粉の袋の中に墨汁を混ぜた水を入れ、手でもんでよく混ぜます(ダマができないように)
⑦:袋ごと、切ったフィルムケースに通し、それをスポンジに差し込みます。(袋の端は折り返しておきます)
⑧:ビニール袋を絞り、中の小麦粉がスポンジの上面と同じ高さになるようにします。
⑨:スポンジの上に麦粉が5㎜程度の厚さになるようにまきます。(地面の土の代わりです)
⑩:ビニール袋をゆっくりと絞りながら、中の小麦粉(マグマ)が麦粉(地面)を裂いて噴出してくる様子を観察します。

参 考

流紋岩質マグマの火山(溶岩ドーム
昭和新山

玄武岩質マグマの火山(盾状火山
三原山

火山の写真は 理科教育用教材データベース より

*マグマの種類と火山の形についてさらにくわしく⇒