・正断層や逆断層が生じる時の力の加わり方を考えてみましょう。

・何の準備もいらないけれど、「あぁ、そうなんだ!」と納得できますよ。

*材料・用具

・No,1:右手と左手(それだけです)・・・理屈はそれで十分わかるはず!

・No,2:地層の絵を使って!(少し見栄えを良くするために、多くの人に見せるなら・・!?)


No,1:右手と左手をあわせるだけ!

No,2:地層の絵を使い、少しだけ工作を!

地層の絵は下のファイルを参考にしてください。


断層モデル.pdfへのリンク

*実験のやり方と結果

No,1右手と左手のみで体験してみる。

:右手と左手を下図のようにしてあわせます。(右手が上でも左手が上でもお好きなように)
手のひらができるだけ離れないように気をつけて、両肘(ひじ)を外側に引くようにします。すると、手のひらが上下にずれてしまいます。


両肘(ひじ)を外側に引くようにします。すると・・・正断層ができあがります。

同じく、手のひらができるだけ離れないように気をつけて、両肘(ひじ)を内側に押すようにします。すると、徐々に手のひらがずれていきます。
これで、逆断層ができあがります。(上盤が下盤に乗り上げています)


両肘(ひじ)を内側に押すようにします。すると・・・逆断層ができあがります。

 

No,2地層の絵を使ってみる。

*やり方は手のみの時と同じですが、見てもらうことを意識して地層の絵を手につけて行います。
(本人が実感するためには、手のみで行った方が良いと思うのですが・・・)(絵は上に示した資料などで用意しましょう)


正断層:土地を両側から引っ張る力が働い た時に生じます。

逆断層:土地を両側から押す力が働いた時に生じます。

*考  察

  両肘を外側へ引っ張る力(土地を両側から引っ張る力)が働くと、
亀裂(断層)が生じ、上盤が下にずれて正断層ができあがります。逆に、両肘を内側に押す力(土地を両側から押す力)が働くと、亀裂(断層)が生じ、上盤が下盤の上に乗り上げ、逆断層ができあがります。右の写真のように、断層の角度を変えて正断層逆断層が生じる時に必要な力を体感してみるのもおもしろいです。

正断層の場合は、断層の角度が変わっても、引く力の大きさはあまり変わらないように感じます。(個人的には、角度が大きいほど小さい力ですむように感じます)

逆断層の場合には、断層の角度が小さいと押す力も小さくてすみますが、角度が大きくなると、押す力はとても大きくなります。(実際の断層でもきっと同じだと思われます)