地震には、一般的に海溝型プレート境界型)と内陸型直下型断層型)に大きく分けられます。
震は日本付近で1年間に約1200回も発生しています。これは全世界で発生する地震の約1/3が日本付近で発生していることになります。(日本は地震の巣と言われるわけですね)

海溝型の地震発生は「プレートテクトニクス理論」で説明できます。
この説によると,地球の表面は板(
プレート)のような岩ばんでおおわれています。このプレートのうち,あるものはその下にあるマントルの動きのあわせて,年間数cm の単位で動いています。このプレートの動きによって引きずり込まれた別のプレートが、ある程度までくると元に戻ろうとしてはね返り,地震が起こります。

上の図のように、地震は起きる場所によっていくつかの種類に分けることが出来ます。
M8マグニチュード8)をこえるような大きな地震は、海溝付近でおこるものがほとんどです。(この種類の地震は、いつ発生するのか、ある程度予測することが可能です)

それに比べて、内陸型の地震は規模はそれほど大きくないですが、生活の場でおこる地震のため、大きな被害をもたらします。(地震発生の予測をすることは難しいですが、活断層がある地点ではおきる可能性

活断層:新生代第4紀(170万年前ぐらい~)に断層が発生し、今後再びずれが発生する可能性がある断層のこと

地震の規模を表す指標の一つにエネルギー量を示すマグニチュードがあり、「M」と書き表します。マグニチュードには計算方法によっていくつかの種類がありますが、日本では、気象庁が定義している気象庁マグニチュードを発表しており、地震学では「Mj」と記されます。地震学では近年ではモーメントマグニチュード(Mw)と呼ばれる値が使われることが多くなっています。
マグニチュードの値が1大きくなると放出エネルギーは32倍大きくなります。(つまりM8クラスの地震1回分のエネルギーをM6クラスの地震で放出するためにはなんとM6クラスの地震が1024回発生しないといけないことになります!!)
マグニチュードとの関係 名      称
1 > M 極微小地震
3 > M ≧ 1 微小地震
5 > M ≧ 3 小 地 震
7 > M ≧ 5  中 地 震
7.9 > M ≧ 7 大 地 震
M ≧ 7.9 巨大地震
世界の年間平均地震発生回数
マグニチュード 回数
8.0以上
7.0~7.9 17
6.0~6.9 134
5.0~5.9 1,319
4.0~4.9 13,000
3.0~3.9 130,000
2.0~2.9 1,300,000

マグニチュードにはマイナスも存在します。成人男性が大きいハンマーを振り下ろして地面をたたい場合、M-2~-3程度の地震に相当します。

震度(しんど)とは、ある地点におけるのゆれの程度を表した指標です。数個から十数個のレベルで表す震度階級を使うことが多いです。震度階級にはいくつか種類があるが、現在の日本では気象庁震度階級が使われており、日本では一般的にこれを「震度」と呼びます。

震度(しんど) 呼び名 ゆれの程度
0 無感(むかん) 地震計(震度計)が検知し、人はゆれを感じない。
1 微震(びしん) 地震や揺れにびん感な一部の人が地震に気付く。めまいと錯覚(さっかく)することもある。
2 軽震(けいしん) 多くの人が地震であることに気付き、睡眠中の人の一部は目をさます。天井からつり下げた電とうが左右に数cm程度の幅でゆれる。
3 弱震(じゃくしん) ほとんどの人がゆれを感じる。ゆれの時間が長く続くと不安や恐怖を感じる人が出る。
重ねた陶磁器(とうじき)等の食器が音を立てる。
4 中震(ちゅうしん) ほとんどの人が恐怖感をおぼえ身の安全をはかろうとする。机の下にもぐる人が現れ、睡眠中の人は目をさます。つり下げたものは大きくゆれ、重心の高い置物等がたおれることがある。
5弱 強震(きょうしん)

ほとんどの人が恐怖感をおぼえ身の安全をはかろうとする。歩くのもうまくいかなくなる。天井からつるした物の多くが大きくゆれ、家具は音を立てはじめる。重心の高い書籍が本だなから落下する。軟弱な地ばんではきれつが生じることがある。
5強 恐怖を感じ、たいていの人が行動を中断する。たなの中にあるものが落ちてくる。テレビも台から落ちることもある。一部の戸が外れたり、開閉できなくなる。耐震性の低い住宅では壁や柱が破かいするものがある。停電する家庭もあり、ガス・水道管が利用できなくなる場合もある。
6弱 烈震(れっしん)

立っていることができなくなる。固定していない重い家具の多くが動いたり転とうする。 開かなくなるドアが多い。耐震性の低い住宅は倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも壁や柱が破そんするものがある。一部の列車が脱線したりエレベーターが止まったりすることもある。
6強 立っていられず、はわないと動けない。耐震性の低い住宅は倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがある。広範囲でガス・水道が止まることもあり停電もする。震央付近では地割れが確認でき、植林の少ない地域では山崩れが発生する。
7 激 震(げきしん) 落下物やゆれにほんろうされ、自分で動けない。家具もゆれにあわせて動き、数kg程度の家電品が空中を飛ぶことがある。耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり大きく破かいされるものがある。主要ライフラインの供給が停止し、大きな地割れ・地すべり・山崩れが発生する。