B地点 牛切層の砂岩と頁岩の互層(互い違いの層)

灯台へ上がる階段から撮った写真

洗濯岩と呼ばれるようにでこぼこになった岩が水平に伸びているのがわかります。
海の波による浸食を受け、柔らかい頁岩は削られ、硬い砂岩は残ってしまいます。その結果、洗濯岩ができます

砂岩の層の表面(層理面)が露出した崖

右側の崖は、ちょうど砂岩の層だけが見えています。左側の層と同じように、本当は砂岩と頁岩の互層を作っているはずです。

海岸の層を崖へとたどってみよう!

海岸の地層と崖の地層がつながっている様子がよくわかります。

同じ傾きの岩が、海中にも転々とあり、遙か向こうの崖へもつながっているのがわかります。 白い部分は砂岩、細かく割れた黒い部分が頁岩です。
砂岩の表面は上に積もった層の重さで、でこぼこしています。(荷重痕:かじゅうこん 頁岩と砂岩の境界:平らではなく、丸くなっているのがわかります。
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B地点から出る化石です。(ペッカムニシキの印象化石です) 泥岩の層からたくさん見つかりましたが、本体はなくなってしまったのか印象ばかりが見られました。

砂岩の級化を見てみよう!

砂岩上部
砂岩下部

乱泥流タービダイト)で堆積した層には級化成層、が見られます。左の写真の砂岩の層で下は粒が大きく、上に行くほど細かくなるのがわかります。つまり、写真の下方部分は堆積当時も層の底の部分であったことがわかります。

B地点の露頭のでき方について(概略)

:今から約1400万年前、乱泥流の影響を受け、500メートル以上の深い海の底に、砂と泥の互層が水平に堆積しました。(互層の数だけ乱泥流が発生したことになります)

:1200万年前ぐらいになると島根半島は海底から隆起し陸となりました。隆起などの影響を受け地層は海側にむけて傾いてしまいました。

:地上に出た大地は、風化や浸食の作用を受け削られていきました。(まわりより少しでも低いところ、やわらかいところから集中的に浸食されます)(場所によっては泥岩の層が滑り落ち、砂岩の層理面が露出しています)

:海の水がくる場所では、波により激しい浸食が行われます。(砂岩は硬く泥岩はやわらかいため、泥岩のほうがよけいに削られます)

:こうして鬼の洗濯岩と呼ばれるB地点の露頭ができあがりました。