大根島の溶岩トンネル

2つの溶岩トンネル
大根島の玄武岩の溶岩は,粘性が小さく流動性に富む性質があり、溶岩が流れるうちに徐々に表面が固まり殻のようなものをつくる。このとき、火口からの溶岩の供給がなくなると殻の中の溶岩が流れ出してしまい、中にトンネルのような空洞をつくることがある。このようにしてできた空洞を溶岩トンネルとよんでいる。大根島には,幽鬼洞と竜渓洞の2つの溶岩トンネルがある。竜渓洞のイワタメクラチビゴミムシはこの洞窟の固有種である。(上の写真は竜渓洞)
大根島のジオサイト:スコリア丘である大塚山はこちら
大根島のジオサイト:大根島の湧水(かわ)はこちら

竜渓洞内の火口部分

溶岩が流れた痕跡(竜渓洞)

幽鬼洞の入り口

幽鬼洞の内部
スコリア丘(大塚山)
竜渓洞から西に見える丘が大塚山と呼ばれ、大根島でもっとも標高が高い。標高は42m。頂上は桜の花の見所となっています。
松江市の八束(やつか)支所から溶岩トンネルの竜渓洞までのルートです。竜渓洞には車が5台程度止められる駐車スペースがあります。八束支所から徒歩で約700m、約10分です。
未来の子供たちが現在の私たちと同じように、今の美しい自然環境を利用できるようにするためにも、著しい環境の改変につながるような動植物や岩石等の採取等の自然環境の破壊は厳に慎んでください。