くろうんも(黒雲母)

Biotite(バイオタイト)

結晶の形
六角形の板状の形をしています。1方向へのへき開(決まった面で割れる性質)を持ち、それにそって板状にはがれていきます。
風化すると六角形の板状に穴があいたりしますが、六角形の形の一部が残っていることが多いです。また、風化すると蛇腹状に長くなることがあり、これをヒル石と言います。(ヒル石を高温で膨張させた土がバーミキュライトです)
色は黒~黒褐色ですが、風化すると金色から白色になります。光を当てると強い光沢があり、なめらかな反射面がわかります。

軽石の表面についていた黒雲母です。

風化した黒雲母は金色に見えます。
 風化していろいろな大きさや形になった黒雲母です。厚みの残っているものもフィルムのように薄くなったものもあります。
六角形の形もくずれてきていますが、いくつかの角が残っているものが多いです。
 砂場などで遊んでいると、手にきらきらと金色に光る粒がつくことがありますが、あれは黒雲母が風化したものです。(子どものころ砂金かと思っていたのは私だけでしょうか・・?)

上の写真は、火山灰中に含まれているものではありませんが、黒雲母が大きな結晶に成長したものです。
六角形の板状の構造も見て取れます。(対角線ではかると3センチぐらいの大きさでしょうか)

クロウンモが風化し多量の水分を含んだものをひる石といいます。熱するとひる(蛭)が伸びていくように膨張していくので、その名前がつけられました。(写真中央のように)
熱することで含まれている水が蒸発し、板状の各層がアコーデイオン状にはぐれ膨張するためにおこる現象です。
右の写真も、クロウンモの巨大な結晶です。長い片は8㎝以上もあります。こんなに大きな結晶でも何となく6角形なのがわかります。