佐田町橋波 横見の火山灰


地形図の色分けは高さ50メートルごと(ただし1番低い地点が150メートル)
約7万年前の三瓶大田軽石流堆積物の層がみられます。ここには横見埋没林があり、火山灰の特徴としては多くの軽石が含まれています。また、火山豆石ピソライト)もみられます。

火山豆石のある露頭のようす


あたり一面に火山豆石ピソライト)が散らばっています。本当の豆みたいに皮のようなものがついたものもあります。

表面だけでなく、中にも火山豆石ピソライト)があるのがわかります。

ピソライトの大きさはまちまちです。大きなものは2㎝以上もあります。

ピソライトの外側は粒が細かな層があり、中心はやわらかく大きな粒が集まっていました。

火山豆石を含む層を洗うと、残るのはほとんどが軽石でした。中にクロウンモがみられることもありました。

横見の埋没林は整備途中のようですが、「橋波 古代ロード」を目印にいってみてください。

近くの露頭の火山灰

三瓶山が噴火したときの軽石流は山を流れ下って、横見の神門川東側にも厚く積もりました。そこで、このあたりの露頭では、火山灰の層がたくさんみられます。
左の写真の露頭で採取した火山灰(灰色っぽいもの・黄色っぽいもの)を洗ったものを紹介します。

灰色の層があったのでそこから採取しました。

表土の下、粘土のような雰囲気の黄色い層からとりました。

火山灰を洗うとほぼすべてが軽石になり、鉱物はほとんどありませんでした。

火山灰を洗うとほとんど軽石しか残りませんでしたが、少し高温型の石英が見つかりました。

灰色~白色でとてもきれいです。小さいあわが固まった様子がよくわかります。

少し黄色がかっています。大きな穴があいており、ほとんどが水に浮きます。